2016年9月4日日曜日

日本分析センター 原発事故後の測定方法および、事故前の測定方法 (環境濃縮されてない場所での土壌測定方法)

2016/04/15 16:06-16:23
日本分析センター 金子さん  環境放射線データベースにおける定期測定の土壌採取方法、および分析方法
3m×3m四方の四隅と中央点一点の”五点”、人が立ち寄らないような場所で”環境濃縮しない”場所の土を採取し、それまとめて全部混ぜて攪拌して、105度約1日中乾燥させた後(十分に乾く時間を取るためには、そのくらいの時間が掛かるとの事)、”U8容器”にて、ゲルマニウム半導体検出器を使って測定したものを、平米換算または、キログラム換算したデータを作る。平米換算に関してはそのときの土密度の係数を掛けて計算する。必ずしも65倍では無い。
分析について、U8容器の容積はきっちり守っているわけでは無い。容器の中に入っている検体の高さと、重さで補正が出来る。
土を採取する採土器の容積は採土器によって大きさが違うため統一はしていないが、必ず守っていることは深さ50mm(5cm)。それから、器具の洗浄については基本”水”で洗い、器具を拭き取るという工程。基本的に高濃度汚染、低濃度によって器具を使い分けることにより、”水”で洗うという作業で効率的なやり方を採用している。
アルコールを使って洗浄する場合もあるとは言っていましたが、基本は”水”。
例外的な事として、基本は3m×3mだが、狭い場合やどうしても園面積が確保できない場合は狭めたりするケースもある。それから、福島の事故後の環境放射線データベースの定期測定とは別のサンプルについては1検体だけその場所で取って分析したケースもあった。それから、乾燥をさせないで、分析をやったケースもあった。理由としては特に高濃度の土の検体の場合において、乾燥させた時に研究室の器具や、測定器などのコンタミがある場合があるので、乾燥をさせないときもあったという理由。
2016/04/20/16:30-17:00頃
基本は3m X 3mの四隅と中央点1点の計5点を当然、環境濃縮しない場所で、5センチの高さで採土器を打ち込んで、5点の土を混ぜて、撹拌して、乾燥させる前の重量を測り、105度くらいで、循環型の乾燥機で1日か、半日くらい乾燥させたのちに、重さをはかり、乾燥率を記録する。 それから採土器の面積も記録する。その乾燥させた土を"U8容器"にて、ゲルマニウム半導体検出器を使って測定という手順。 分析データは殆どが、キログラム換算の検体。環境放射線データベースのデータ、福一事故後の追加分も同様。 平米換算するときはキログラムあたりを基に、土の密度を一つ一つ測ってから係数をかけているので、土密度は必ずしも1.3の65倍ではない。
例外もある。 福一事故後のサンプリングに関してはキログラム換算するものに関しては5点採取ではなく、1点採取のみでデータをつくった実績はある。